転職の面接では、自分をアピールするだけでなく、その会社が自分に合っているかを確認することも大切です。
求人票だけを見て入社を決めると、「思っていた仕事内容と違った」「想像以上に残業が多かった」など、入社後に後悔する可能性があります。
私自身、複数回の転職を経験しましたが、会社によって仕事内容や教育体制、職場の雰囲気は大きく異なります。この記事では、転職の面接で確認しておくことと、そのまま使える逆質問例を紹介します。
転職の面接で最初に確認しておくこと
転職の面接では、主に次の5つを確認しましょう。
- 入社後の具体的な仕事内容
- 教育・研修・引き継ぎ体制
- 残業や休日などの働き方
- 配属先の人数や職場環境
- 評価制度や将来のキャリア
すべてを一度の面接で質問する必要はありません。求人票や企業サイトに書かれていない項目のなかから、自分が転職先を選ぶうえで重視しているものを2〜3個に絞るとよいでしょう。
転職面接で確認したい質問一覧

仕事内容と求められる役割
同じ職種名でも、会社によって担当する業務や責任の範囲は異なります。入社後のミスマッチを防ぐため、1日の流れや最初に担当する仕事まで確認しましょう。
質問例
- 入社後、最初に担当する業務を教えていただけますか?
- 1日の仕事の流れを教えていただけますか?
- 入社後、特に優先して取り組む業務や、期待されている成果があれば教えていただけますか?
- このポジションで経験を積んだ後は、どのように業務の幅や役割が広がっていきますか?
- 個人で進める業務とチームで進める業務の割合を教えてください。
2024年4月からは、求人募集時に「業務内容の変更範囲」と「就業場所の変更範囲」などの明示が必要になっています。異動や転勤が不安な場合は、将来の変更範囲も確認しておきましょう。厚生労働省「募集時等に明示すべき事項」
教育体制と引き継ぎ方法
中途採用は、入社後すぐに仕事を任される会社もあれば、研修期間を設けている会社もあります。
「研修制度はありますか?」だけでは実態が分かりにくいため、誰が、どのくらいの期間、どのように教えるのかまで聞くのがポイントです。
質問例
- 入社後の研修や引き継ぎは、どのように進めますか?
- 入社後3か月ほどで、どの程度の業務を担当することが期待されていますか?
- 業務上の不明点は、どなたに相談できますか?
- 中途入社した方へのフォロー面談はありますか?
残業・休日・働き方
残業時間や有給休暇の取りやすさは、求人票の数字だけでは判断できない場合があります。配属予定部署の実態や繁忙期について具体的に聞きましょう。
質問例
- 配属予定部署の平均的な残業時間を教えていただけますか?
- 繁忙期はいつ頃で、残業はどの程度増えますか?
- 休日出勤が発生することはありますか?
- 有給休暇はどのような流れで申請しますか?
- リモートワークや時差出勤の利用条件を教えてください。
厚生労働省の「しょくばらぼ」では、企業の残業時間や有給休暇取得率、育児休業の取得実績などを検索・比較できます。面接での回答と公開情報を照らし合わせるのも有効です。厚生労働省「しょくばらぼ」
配属先の人員構成と職場環境
人間関係の良し悪しを直接質問しても、正確な回答を得るのは難しいでしょう。配属先の人数や年齢層、情報共有の方法など、客観的に答えられる質問に置き換えるのがおすすめです。
質問例
- 配属予定部署の人数と構成を教えていただけますか?
- 中途入社の方はどのくらい在籍していますか?
- チーム内ではどのように情報共有をしていますか?
- 上司との面談や業務の振り返りはありますか?
- 職場見学をさせていただくことは可能ですか?
評価制度とキャリア
長く働くことを考えるなら、評価基準や昇進の流れも確認しておきたいポイントです。
質問例
- どのような基準で評価されますか?
- 評価面談は年に何回ありますか?
- 入社後、どのようなキャリアを歩む方が多いですか?
- 希望に応じて別の職種へ挑戦できる制度はありますか?
給与や休日について面接で聞いても大丈夫?

給与や休日について質問すること自体は問題ありません。ただし、求人票を確認せずに「給料はいくらですか」「休みは取れますか」と聞くと、仕事内容より待遇だけを重視している印象を与える可能性があります。
「求人票では月給25万円と拝見しましたが、基本給と固定残業代の内訳を確認してもよろしいでしょうか」のように、記載内容を踏まえて具体的に質問しましょう。
給与の詳細や入社日は、一次面接よりも最終面接や内定後の条件面談で確認する方が自然です。
転職面接で避けたい質問
次のような質問は避けるか、聞き方を工夫しましょう。
- 企業サイトを見ればすぐに分かる質問
- 「残業はありませんよね?」など回答を誘導する質問
- 「人間関係は悪くないですか?」など主観的な質問
- 質問を一度に何個も並べる
- 面接官の説明を聞かず、同じ内容を質問する
たとえば「離職率は高いですか?」ではなく、「今回の募集背景を教えていただけますか」と聞くと、増員募集なのか退職者の補充なのかを自然に確認できます。
内定後は労働条件通知書を確認する
面接で納得できる回答を得ても、口頭説明だけで判断するのは避けましょう。内定後は、労働条件通知書や雇用契約書で次の項目を確認します。
- 業務内容と変更範囲
- 勤務地と転勤範囲
- 基本給・手当・固定残業代
- 勤務時間・休憩・休日
- 試用期間中の労働条件
- 契約期間と更新基準
- 退職に関する事項
求人票や面接で聞いた条件と異なる場合は、署名する前に採用担当者へ確認してください。募集時に示された条件が変更される場合、企業は変更内容を明示する必要があります。厚生労働省「求人票や求人広告に記載された条件が実際と違った場合」
転職の面接に関するよくある質問
逆質問はいくつ用意すればいいですか?
3〜5個用意し、面接で説明されなかったものを2〜3個質問するのがおすすめです。すでに説明された内容を繰り返し聞かないよう、面接中にメモを取っておきましょう。
面接官の回答が曖昧だった場合はどうしますか?
「差し支えない範囲で、具体例を教えていただけますか」と掘り下げてみましょう。選考が進んだ段階で、配属予定部署の社員に話を聞けるか相談する方法もあります。
【まとめ】面接で確認して納得できる転職先を選ぼう

転職の面接は、企業から評価されるだけでなく、自分が会社を見極める場でもあります。
仕事内容、教育体制、働き方、職場環境、評価制度を確認し、自分が働く姿を具体的にイメージできるか考えてみましょう。面接前に質問を優先順位順に整理しておけば、入社後のミスマッチを減らし、納得できる転職先を選びやすくなります。


